小学校教師クラメロンの日常

関西のみかんが有名な県に住んでいます。小学校教員。3.5.2.6.5異動1.4.特別支援学級.5.1という流れ。今年も生徒指導主任。

2学期は横糸重視

学級経営に織物モデルというものがあります。横藤先生が提唱されている学級経営論ですが、マーケティングの世界でも使われているようです。 織物は縦糸と横糸から成ります。学級経営で言えば、縦糸とは教師と子供との関係です。それも馴れ合いの関係ではなく…

厳しいことを言ってくれる先生は貴重

保護者にとっての話。 子供に対してではなく、保護者に直接。 どういうことか。 例えば 「○○さんは授業中に手いたずらが多いですね。」 「友達とのトラブルが1日数回あります。」 「全体の指示に従うことができないことが多いです。」 「授業中、ほとんど何…

教師は何のプロ?

最近、よく考えることの1つです。 教師は何のプロなのでしょうか? 「そりゃあ、教育でしょう」とおっしゃる方が多いでしょう。では、その教育とは? 授業の内容をきちんと理解させること? 挨拶や返事をできる人間に育てること? 優しい人にすること? 健…

不登校でも大丈夫!とは言えないよね

最近、「不登校でも大丈夫」「逃げることも必要」「休むのも大事」といった「優しい」言葉をよく見かけます。 確かにこれだけ不登校が増えている現在、不登校になることはもはや「普通」のことで、学校側に問題があるのだー!とする言い分には、まあ理解でき…

特別支援学級入級を教師はすすめられない…が

「あなたのお子さんは、通常学級の授業や活動についていけていないので、特別支援学級が良いと思います。」 などと保護者に言ってはいけません。 もっていきかたにもよりますが、たいていの場合、トラブルになります。 その子に適した学級はどこかを決めるの…

教師の仕事を断捨離しよう

最近、この先の働き方をよく考えます。 教師の仕事は次の2つのどちらかに向かうべきだと思います。 ①教師は授業「以外」を仕事の中心とする ②教師は授業を仕事の中心とする ①授業以外の仕事とは、生徒指導、給食や掃除指導、特別支援対応、保護者対応、部活…

保護者が担任に要望するのは1年に1回まで

年に数回ある面談や時折子供が持ってくる連絡帳で、保護者が担任の教師に要望(お願い)をしてくることがあります。 ・見えにくいので席を前にしてほしい。 ・○○さんに嫌がらせを受けているので止めてほしい。 ・給食の量を減らしてほしい。 ・声が小さいの…

1年生の文字指導③

カタカナ編 結論から言うと、「カタカナ指導を適当にやらない」につきます。 夏休み明け9月ぐらいからカタカナの指導をする学校が多いと思います。ひらがなに比べて使用頻度も子供の関心も低いのがカタカナ。教科書は見開き1ページで終わっているので、あ…

大変な1年生担任記⑧

大変な1年生だと思ってきましたが、最近ようやくクラスが落ち着いてきました。 そう感じたのはなぜか。 まず国語の授業で視写をしていたときのこと。誰もおしゃべりをせず、黙々と数分間視写をすることができました。 また、自習の時間、こちらも自分たちで…

1年生の文字指導②

②特殊音節 「しゃしゅしょ」や、のばす音(おとうさん等)、小さい「っ」などですね。 難しい言葉でそれぞれ拗音、長音、促音と言います。拗長音(シャーベットなど)もあります。 これらを指導するために、最も良い方法はMIM(多層指導モデル)でしょう。MI…

1年生の文字指導①

1年生の文字指導には4つの山があると思っています。 ①ひらがな清音 ②特殊音節(ちゃちゅちょ・小さい「っ」・のばすおん等) ③カタカナ ④漢字 これらをきちんと乗り越えられるかがポイントです。 1年生の文字指導なんて簡単だよ!と思われる方もいらっし…

大変な1年生担任記⑦

本日、運動会が終わりました。 ひどかったですねえ笑 運動会そのものよりも、運動会に至るまでの練習期間が大変でした。 ダンスを練習しようとすれば体育館から脱走する子がいる。 玉入れの練習では、終了の笛が鳴っても投げ続け、ほかのクラスはみんな座っ…

不登校は仕方ない?

生徒指導主任を数年間しています。ここ最近、とみに言われることは、次のことです。 「不登校が増え続けている。このままだととんでもないことになる!!」 https://www.mext.go.jp/content/20221021-mxt_jidou02-100002753_2.pdf 確かに、学校現場としては…

学級担任が大変なわけ

今日ふと思いついたこと。なぜ学級担任が大変なのか。 それは 「小さな、それでいて結構シビアな判断を、1日中何十回もしているから」 です。 1つ1つの判断は小さいものですが、もしも判断を間違えると、学級があっという間に奈落の底に落ちるような決断…

大変な1年生担任記⑥

徐々に、徐々にではありますが、喧騒に満ちた私のクラスも、少しずつ落ち着きを見せ始めました。教師の話が入るようになってきました。 それは喜ばしいことです。ですが、そうなるとやはり気になるのは「あの子」です。 そう、一人飛びぬけて大変な「あの子…

教員採用の志願者を増やすべきか、質を高めるべきか。

教員志願者が減っているそうです。教員の質が低下するのではないかと恐れる人がいますね。教員採用倍率が3倍を切ると、質の低下の危険があると聞いたことがあります。 ただ、倍率については、そろそろ再び上昇すると思っています。なぜなら団塊の世代の退職…

大変な1年生担任記⑤

今月のテーマは「落ち着かないクラスを落ち着かせる」です。 なぜ今年のクラスは落ち着かないのかなーと考えていると、次の2つの要因が見えてきました。 ①とびぬけて大変な子が1人いる。 これは前回までにも書きました。パニックを起こすと周りの友達に危…

大変な1年生担任記④

GW中「さて、クラスをどうするか。」と考えていました。 結論としては 「落ち着いたクラスをつくる」 が当面の目標になりました。 言うは易し行うは難し。パニックを起こす子だけでなく、常時離席をする子、場を考えずに大声を出す子、すぐに手を出す子など…

大変な1年生担任記③

タイトルに「大変な」を入れました。 実際、大変です。 それでも心は不思議と病みません。 なぜなら「どこか冷めている自分」がいるからです。ときどきクラスが大変で休職される方がいらっしゃいますが、優しくて真面目な方が多いように思います。私はどちら…

1年生担任記②

大変な子のパニックは続いています。 週に1回ぐらいでしょうか。毎日続くのかなあと思っていたので、週に1回ぐらいならまだ何とか(自分が)なっています。 なぜパニックを起こすのでしょうか? ・上手に絵を描けないから ・じゃんけんで負けたから ・給食…

1年生担任記①

3年ぶりの1年生担任。前回のときとは雲泥の差とも言えるほど大変な子供がいます。 パニックを起こす子です。 絵を描いているときに、思ったように描けないとパニック。 給食で苦手なもの(にんじん)が出る日は、給食の前からパニック。 挙手をしても、す…

ヒラ教師に求められる能力と管理職(校長・教頭)に求められる能力

これは明確に異なるだろうという話。 ヒラの教師とは、学年主任までです。生徒指導主任(主事)や研修主任も含みます。教務主任は準管理職として捉えます。 以下は私の勝手な考えです。「へー」でいいです。 ヒラ教師に求められる力は次の3つだと思います。…

弱体化する子供たち

コロナが収まりつつあります。それは喜ばしいことですが、最近すごく強く感じることがあります。それは「子供が弱くなっている」ということです。ここで述べる「弱さ」は体力的な意味と精神的な意味の2つあります。 体力的な意味は分かりやすいですね。持久…

学校にもインセンティブシステムを

いい授業をしたい! と願う先生はいい先生だなと思います。 でも、いい授業をするために、具体的な行動をする先生は少ないのではないでしょうか。人に授業を見てもらったり、先行実践を調べたりすることを日常的に行っている先生はあまりいません。 なぜでし…

筑波大附属小公開研究会2023.2月感想

コロナ直前の3年前は対面実施でした。全国一斉休校の前で、今思うとぎりぎりでしたね。懐かしい。今回は3年ぶりの対面での公開研究会でしたが、私はzoomで参加しました。 どの授業・発表も非常に勉強になりました。さすが筑波の授業で、工夫が凝らされてい…

小学校1年生に向いている先生とは

1年生担任をかつてしていたとき、男ってどうなんだろう?と思っていました。 1年生担任としてよく言われるのは「お母さん先生」ですね。 正直、「お母さん」でも「お兄さん」でも「おじいさん」でも誰でもいいと思います。ですが、1年生担任としてふさわ…

教師の仕事はなぜ大変なのか?

自由進度学習の本を読んでみた

冬休みに次の本を読みました。 子どもが自ら学び出す! 自由進度学習のはじめかた 作者:蓑手章吾 学陽書房 Amazon 自由進度学習とは、「授業の進度を、学習者が自分で自由に決められる自己調整学習の一つの手法です。」(本書p42より) 例えば算数ならば…

「冷たい」教師

忘れ物をする子供がいます。 「先生、筆箱を忘れました。」 私は 「そうか。大変だね。」 しか答えません。 子供が 「先生、筆箱を忘れました。貸してください。」 と言えば、 「いいですよ~。」 と筆箱を渡します。 「先生、筆箱を忘れました。どうすれば…

2022年の振り返り

毎年、冬休みは自分の人生について考えるようにしています。 2022年のテーマは「生産性を高める」でした。子供が生まれ、時間がなくなったからです。生産性を向上させるために、次の書籍を常に傍らに置いて仕事に励みました。 生産性 作者:伊賀 泰代 ダ…